情報処理学会のLaTeXファイルをコンパイル

LaTeXスタイルファイル、MS-Wordテンプレートファイル – 情報処理学会からダウンロードできる、情報処理学会への投稿用LaTeXファイルをコンパイルする時に自分が困った点を備忘録としてメモ。LaTeXのインストールや基本的な操作については掲載していません。実行環境はOSX Mountain Lionで、Xcodeによって開発ツールがインストール済み。2013年2月12日現時点の情報です。

お品書き

ファイル構成について

ダウンロードしたipsj-unix.tgzを解凍すると、18個のファイルが展開される。そのうち、編集する必要があるのは★マークをつけたbibファイルとtexファイルのみ。それぞれ英語論文か日本語論文でファイルが異なるので、適切なファイルを編集する。

  • ★ texファイル: 文書の内容を書くファイル
    • ジャーナル論文
      • esample.tex (英語)
      • jsample.tex (日本語)
    • 研究報告
      • tech-esample.tex (英語)
      • tech-jsample.tex (日本語)
  • ★ bibファイル: 参考文献のデータベースファイル
    • bibsample.bib (日本語)
    • ebibsample.bib (英語)
  • bstファイル: 参考文献の出力時に使うスタイルファイル
    • アルファベット順でソート
      • ipsjsort-e.bst
      • ipsjsort.bst
    • 参照順でソート
      • ipsjunsrt-e.bst
      • ipsjunsrt.bst
  • pdfファイル: LaTeXでコンパイル後に出力されるPDFファイル
    • ジャーナル論文
      • esample.pdf
      • jsample.pdf
    • 研究報告
      • tech-esample.pdf
      • tech-jsample.pdf
  • clsファイル: 文書の体裁を定めるクラスファイル
    • ipsj.cls
  • styファイル: 文書の見た目を定義するスタイルファイル
    • ipsjdraft.sty
    • ipsjpref.sty
    • ipsjtech.sty

コンパイルする

makeコマンドが利用できるなら、texファイルと同一ディレクトリに以下のようなMakefileを作っておくと便利。これは日本語の研究報告(Technical Report)の場合なので、英語論文やジャーナル論文の場合は、Makefile中の「tech-jsample」を書き換える。

なお、このMakefileはymrl氏のthesis-templateのMakefileを参考にした。

BibTeXは使わずにコンパイル(gist)

all:
	platex   -kanji=euc tech-jsample
	#pbibtex -kanji=euc tech-jsample
	platex   -kanji=euc tech-jsample
	platex   -kanji=euc tech-jsample
	dvipdfmx -p a4 tech-jsample
	open tech-jsample.pdf
clean:
	/bin/rm -f *~ *.log *.dvi *.blg *.aux *.out *.bbl tech-jsample.pdf

BibTeXも使ってコンパイル(gist)

all:
	platex   -kanji=euc tech-jsample
	pbibtex  -kanji=euc tech-jsample
	platex   -kanji=euc tech-jsample
	platex   -kanji=euc tech-jsample
	dvipdfmx -p a4 tech-jsample
	open tech-jsample.pdf
clean:
	/bin/rm -f *~ *.log *.dvi *.blg *.aux *.out *.bbl tech-jsample.pdf

BibTeXを使う

BibTeXを使うと、以下のように書かなければならなかった書誌事項を、

\bibitem{okumura}
奥村晴彦:改訂第5版 \LaTeXe 美文書作成入門,
技術評論社(2010).

以下のようにbibファイルに書いてpbibtexでコンパイルすると、綺麗に整形して出力してくれる。

@book{okumura,
	author =	"奥村 晴彦",
	yomi =		"Haruhiko Okumura",
	title =		"{\LaTeX} 美文書作成入門",
	publisher =	"技術評論社",
	year =		2010}

CiNiiACM Digital Libraryなど、BibTeXでの書誌事項出力に対応している論文データベースサイトも多いので、BibTeXを使って管理したい。

研究報告の日本語論文(tech-jsample)でBibTeXを使えるようにするには、以下のようにする。何も考えず機械的に修正できるように挿入位置をかなり具体的に書くが、行数や挿入位置はこの限りではない。

  1. tech-jsample.texをテキストエディタで開く
  2. 14行目\usepackage{latexsym}の下の行に\bibliographystyle{ipsjunsrt}を追加
    ※参照順に表示される。アルファベット順の場合は\bibliographystyle{ipsjsort}と追加。
  3. 805行目から859行目までの、\begin{thebibliography}{10}\end{thebibliography}のタグを丸ごと削除
  4. 805行目(\begin{thebibliography}の跡地)に、\bibliography{bibsample}を書く
  5. (そのままコンパイルするとbibsample.bibの119行目の@book{book3付近でUndefined control sequence.というエラーが出てしまう)
  6. bibsample.bibをテキストエディタで開く
  7. どっちみち使われていない書誌事項を削除。119行目〜127行目の@book{book3,"日本コンピュータ協会 (1983))"}までを削除する。

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